私が「姿勢」を気にするようになったのは、大人になって初めてバレエを習い始めてからです。
バレエは基本の姿勢から始めるので、その姿勢ができていなくては話になりません。私の場合は肩が前に入っていると注意されました。
それからは、今まで気にかけることのなかった街行く人の姿勢に目が行くようになりました。
ところが、不思議なことに目に付くのは姿勢の悪い人ばかりで、真後ろを歩いたりすると、前の人の身体の歪みまでわかります。
若くてスタイルのいい綺麗な女性がおしゃれをして、ハイヒールを履いて歩いていても、猫背で膝が曲がっていては、猿みたいで全てが台無し、歩けないならハイヒールは履かなきゃいいのにと思ってしまいます。
これは、バレエを習い始めるより前のことになりますが、夕方、もう辺りも暗くなり始めた頃、バスの中から反対車線の歩道を、片手をポケットに入れて歩いている男性が目に留まりました。歩き方が、あまりにかっこよかったので目に付いたのです。しかし、よく注意して見ると、日本人ではなく外国の方でした。
この時も思いました。外国人は歩く姿がかっこいいのに、日本人はどうしてかっこ悪いんだろう・・って。(考えましたが、結局答えは出ませんでした。)
また、落ち込んだ時には、どうしても下を向いてしまいますが、顔を上げて、上を向いて歩けば、気分も良くなるという話を聞いたことがあります。
姿勢を良くするだけで、気持ちまで明るくなるなど、感情に良い影響を与えることができるのなら、これを使わない手はないと思います。
また、姿勢を正すことで、肩こりや腰痛などの体の不調も解消できるのなら、こんなに簡単な健康法はないと思いませんか。
みなさんももう一度、自分の姿勢を見直してみてください。
良い姿勢は、あなたの第一印象をぐーんと良くする強力な武器になるはずです。
最後に、正しい姿勢(立つ姿勢)をつくるポイントを上げておきます。
1.頭のてっぺんが天井にひっぱられるようなイメージ
2.あごを引く
3.肩の力を抜き、首と背中を伸ばす
4.左右の肩の高さを揃える
5.おなかを背骨の方に引き寄せ、おなかをへこませる
6.お尻の筋肉を締める
7.膝は曲げずに伸ばし、両膝を軽くつける